鰯の頭も信心だ そうです その2.

以前 マザー・テレサの没後 彼女の日記がNYで出版されるという 噂がありましたが、
結局どうなったのか? 私には解りませんが、彼女の日記には 神を疑う記述が有り
教会関係者が出版に難色を示していることは 私の耳にも聞き及んでいます。

バチカンの広告塔 マザー・テレサについて知りたいという 
少ない拙ブログの読者の方がいましたので 色々な記事を引用しながら その真実を載せます。
2回に分けました。
そして又少し長いですが マスコミには出ない記事から引用です

新ローマ法王が選出された3月。バチカン内の「教皇の間」での居住を拒否し、
コンクラーベの間宿泊していた
聖マルタ・インスティテューションに住み続けることを選択したり
ガムテープで結わえた十字架を掲げたりと、
「節約」「質素」「教会は貧しい人と共に」アピールを全面に打ち出している、
新法王率いるカトリック教会。
とにかく「清貧」思想は「売れる」「大衆受けする」ということ。
これに絡んで、マザー・テレサの例が引き合いに出されていました。
そう、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ。
インドのカルカッタに「死を待つ人々の家」を建立し、貧しい人々や病気の人々を介護し
看取っていた、「献身」の見本のような聖女。
1997年の死後、
わずか6年という異例の早さでバチカンは彼女を列福(「福者」に認定すること)しています。
もちろん次の段階は「列聖」(聖人認定)。列福にも列聖にも、
生前に起こした奇跡が本物と認定されなければならないことに加え
さまざまな厳しい規定があるのですが、それはまたの機会に。

近年の調査で、
マザー・テレサは今までのイメージのような「聖女」ではなかったということが
明らかになっています。
インド人作家アループ・チャタジー氏、ドイツの雑誌 Stern、
イギリスの新聞ガーディアン 、フランスの雑誌ル・モンド・ディプロマティーク、
ほかにも数々のジャーナリスト達が、彼女の生前の「偽善」を批判しています。
近年の調査で明らかになった、マザー・テレサの素顔とは?
おおまかに4つの点に分けて解説していきます。

その1):彼女は病人に治療を施していたのではなかった
マザー・テレサのイメージと言えば、あちこちに病院を建設し、
インド中から孤児を集めて世話をした…といったものでしょうか。
実際には建てた病院はひとつだけ。
有名な「死を待つ人の家」(「NIRMAL HRIDAY」=「清い心」)で
40床のベッドがあったそうですが、実際は「病院」とはかけはなれたものだったそう。
医療雑誌ランセットがこの施設を批判しています。
ここでは痛みを軽減する処置は一切行われず、
苦しむ病人たちは汚れた寝台に重ねるようにして放置。
医療知識もなく、診察もできず、基礎的な衛生知識さえ持たないシスターたちが従事し
注射針は幾度となく使い回され、供される食事の質もひどいもの。

病人達のなかには衰弱した貧しい人々も混ざっていたそうですが、
彼らは適正な治療を受ければ治癒できたにも関わらず、
施設内感染と飢えのため死んでいったそうです。
手に負えない患者の適正治療を施せる病院への搬送や、
患者への親族の訪問はマザー・テレサによって固く禁じられていました。
調査を行ったガーディアン紙は、孤児が集められている修道院では
子供達がひどい状態で虐待されていると告発しています。

なぜこのような仕打ちを人々にしていたのか?
「苦痛の教義」のため。
「苦しみを受け入れ、それを神に捧げれば、神は喜びをくださるでしょう。
 苦しみは神の大いなる恵みなのです」とマザー・テレサは発言しています。
しかし、彼女が頑なに他人に押しつけたこの教義は、彼女自身には適用されませんでした。
彼女自身が治療が必要になった時、自らの建てた施設で治療・・・なんてする訳がなく
全米で最も優れた病院のひとつとして有名なメイヨー・クリニックにちゃっかり入院し
痛み止めも麻酔もガンガン使って治療が行われたそうです。

彼女が人々にしていたことは偽善というか、まさに虐待ですよね。
「苦痛はあなたを神に近づける」と日々、
人に語っているその言葉を本当に信じていたら、
自分が真っ先にそれを実践するはずですよね?
本音の部分では、病人や貧しい人達に施しをすることによって
世界に写る自分の姿を熟知していたのでしょう。
のちにご紹介する、イギリス人ジャーナリストであり
ベストセラー作家
クリストファー・ヒッチンズは、自著のマザー・テレサについての本のなかで
「世界に貧しい人々が存在するのは、良いことです。
 なぜなら、彼らのおかげで私たちのような慈悲深い人間は
 慈悲を実行することができるからです」・・という、彼女の言葉を引用しています。

「神が人間を愛しているなら、なぜ病人や貧しい人たちをわざわざ創造したのか?」
 という問いに対して
よく言われることです。
しかしカトリック信者でない人間には、かなり傲慢な考えに聞こえます。
http://italiabuona.jugem.jp/?eid=79
むしろ、彼女が貧しい人々を利用しているともとれる発言。
そうだったのか、そうでなかったのか。
追ってご紹介する色んな要素を総合して、みなさんが判断してください。

2) 集めた莫大な寄付は病人のために使わず、自らの海外口座に蓄財していた
オランダ人ジャーナリスト、リンダ・ポールマンは
紛争地に記者として赴いた経験から、「人道援助」の実態を暴いた本を書いています。
http://italiabuona.jugem.jp/?eid=81
「4万の組織に年60億ドルの資金が注入される”ビジネス”でありながら
 ”人道援助”はしばしば、他の目的の隠れ蓑なのです」と言っています。
この手の「人道援助」に携わる人物のなかで、最もポールマンがショックを受けたのは
マザー・テレサだと言います。

「彼女がまだ存命中だった頃、私はカルカッタに居ました。
 高い塀に囲まれたそこでは、彼女は子供達の恐怖の的でした。
 子供をしつけるのに”いい子にしなかったらマザー・テレサが来て、
 あなたを連れて行くよ”と言われていたほどです。
 その塀の中では、人々が治療も薬もなく死んでいきました」
と後年、
イタリアのフェラーラ市で行われたジャーナリズムフェスティバルで語っています。
「受け取った莫大な寄付は施設のためには使わず、自分の口座に蓄財していました」
マザー・テレサは寄付を求めて、世界中を旅し続けていました。
授賞式に出席するため、世界中のVIPや王族、政治家と会うため。
自分が疲れることはあってはならないので、
インディア・エアラインの高価な「ビジネスクラス席永久予約」も購入。
寄付の出どころは選びません。
ハイチの独裁者であり大統領フランソワ・デュヴァリエからの寄付と賞も、
辞退せず受け取ります。
詐欺によりアメリカ市民から何億ドルも搾取した
(マザー・テレサと同じカトリック右派の)チャールズ・キーティングから
100万ドル以上の献金も受けとり、
それを知ったロサンゼルス検事から「それは盗まれたお金ですから、返してください」
と手紙を受け取るも、返金することはなく
キーティングのプライベートジェットを使い続けていました。
集められた寄付金は病人のためではなく、
自らが創設した「慈悲の宣教者会」を拡大するために使われ、
世界100以上の国に500の修道院を建設。
しかし地元への援助は行われず、
修道院の存在目的は地元の人々をカトリックに改宗させ、
修道女をリクルートすることのみ。

彼女の「慈悲の宣教者会」はインドで唯一会計報告をしない組織だったそう。
もちろん違法。
それでもジャーナリスト達の調査により、彼女に集まった寄付金が
バチカン銀行に蓄えられていることが判明しています。
バチカンは彼女を異例の早さで列福。
しかし列福の根拠となった奇跡は、インド政府によってねつ造と断定されています。

バチカンは、ガンに冒されたモニカ・ベスラという女性の治癒は
マザーテレサの祈りのおかげとしていますが、
実際は病院での治療により治癒したものであると、担当医師も証言しています。
インドの医師達は「慈悲の宣教者会」から
「黙っとけ」と圧力を受けたことを明らかにしています。
これだけのお金と信者を集め、
世界中にカトリックのクリーンなイメージを広めた彼女の功績は
カトリック教会にとってとてつもなく大きいでしょうし
このまま「聖女」のイメージを保ちたいことは、想像に難くありません。

「バチカンが列福したマザー・テレサは、
人類の夢を奪った人物です」とポールマンは言います。

「問題はむしろ、私たちの方にあります。
マザー・テレサが貧者を助けた偉大な女性だという幻想にしがみつき、
かたくなに信じたいのです。
ちょっと調べれば、
宗教団体の人道援助には常にダークサイドがつきまとうことがわかるのに」

離婚・避妊・中絶反対のキリスト教原理主義者であった
敬虔なカトリック信者で
この三点セット賛成の人は居ないとは思いますが、何が問題かというと
彼女は「政治には関わらない」とする一方、
中絶・避妊反対をいろんなところで公言しています。
この二つはまぎれもなく、政治問題です。
反対どころか「中絶をひとつも許してはならない!」とも演説し
1988年にロンドンへやってきたとき、サッチャー首相と長時間会談し
中絶を制限する法を制定するよう、説得したそうです。

「世界平和の最も大きな脅威は中絶です」とノーベル平和賞授賞式でスピーチ。
ヨーロッパで離婚が憲法で禁止されていた最後の国、アイルランドで
離婚禁止を定めた憲法の項目削除の動きを妨害するため
自ら出資し、積極的にキャンペーンを展開。
しかし友人であるダイアナ妃が離婚したときは「良かった」と発言。
日和見主義…
これらの事実は最近出てきたものではなく、
イギリス人ジャーナリスト、クリストファー・ヒッチンズが1995年出した
「The Missionary Position: Mother Teresa in Theory and Practice」
という本のなかでマザー・テレサを厳しく批判しています。
ヒッチンズは1996年のインタビューで、
・マザー・テレサの業績を真剣に調査したジャーナリストが彼以前に皆無である
・富裕層にとって、自らの手を煩わすことなく、お金を払うだけで
 自分たちの代わりに貧困層の援助に携わってくれる、
 マザー・テレサという存在が便利だった
・マザー・テレサは純粋な人間では決してなかった
・金銭欲。NY支部の会計担当者の証言によると、NY支部だけで5千万ドルの預金があった。
 支部はもちろん世界中にあった。
 たっぷり資金があるにも関わらず、それを貧者達には使わず
 世界中で「貧困援助」の名のもとに寄付をつのり続けていた
・インドではあらゆる組織の会計報告が義務づけられているため
 「賢い」マザー・テレサは巨額のお金を海外に移動していた
など、本で述べた事柄に加え
マザー・テレサの行状を暴くと個人攻撃になってしまうことの葛藤、
なぜ宗教そのものに反対なのか、など彼自身の見解も述べています。
英語OKなかたは是非読んでみてください。
この本の出版後、マザー・テレサのアシスタントや彼女のもとで働いていた多くの人達から
ヒッチンズに連絡があり、「続編を書けるほど沢山の素材が集まった」そうですが
残念ながら彼は食道がんのため、2011年に亡くなっています。

英BBC放送で1994年に放送されたヒッチンズのドキュメンタリー
「Hell's Angel(地獄の天使)」は、イギリスやインドでは大反響を巻き起こしますが
アメリカでは、尽力した人がいたにも関わらず放送には至りませんでした。
アメリカは世界一豊かな国でありながら、宗教、特にキリスト教に反対する事柄は
政治問題と言えるほど複雑な要素が絡み、誰も触る勇気がない「タブー」なのです。 
4)彼女自身、神を信じていなかった
ブライアン・コロディーチャック(Brian Kolodiejchuk)神父著
「Mother Teresa: Come Be My Light」は、
マザーテレサと彼女の上司の、なんと66年間にもわたる書簡集。
マザー・テレサが「手紙は破棄して欲しい」と望んだにもかかわらず
公にされた手紙の数々には、50年間にわたる彼女の信仰の危機が赤裸々に語られています。
コロディーチャック神父は「彼女は神の存在を感じることができなかったんです」と語っています。

私の魂のなかには多くの矛盾があります。
神の姿を深く渇望するあまり、その渇望が私を苦しめます。
それは絶え間ない苦痛です。
神に望まれていない感覚、拒否された感覚、空虚、信仰の不在、愛の不在、熱意の不在・・・
天は私にとってなんの意味も持ちません。ただの空虚な場所です。
・・・かなり激しい言葉ですね。
彼女の信仰の危機はちょうど、彼女がカルカッタに移住し
(彼女はマケドニア生まれ)、貧しい人々に携わるようになった頃に始まっています。
コロディーチャック神父は「慈悲の宣教師会」の長年のメンバーであり、
マザー・テレサの死後には彼女の列聖を申請した申請者でもあります。
彼は「キリストの存在を感じられないことが
    すなわちキリストが存在しないということではない」
と言っています。
ラ・スタンパ紙のコロディーチャック神父インタビューより:
「彼女の信仰の危機は、1949~1950年頃に始まったんです。
 その頃彼女は、神の存在を感じられないと告白しました。
 と言いますか、自分は神に寄り添っているつもりなのに、
 寄り添っているはずのその存在が感じられないと。
 彼女はそのことにとても気分を害していました」

彼女はどうのように信仰の危機に対処したのですか?
「共存することを学んだのです。それを信仰の挑戦として受け入れたのです。
 1958年に彼女はこの信仰の危機を克服したと言いますが、1ヶ月後にはまた
 同じ状況に逆戻りしています」
マザー・テレサは手紙を破棄するよう依頼しています。なぜそれらを出版したのですか?
「重要な書類だと思ったからです。宣教師会内部で長期にわたり
 どうすべきか検討しました。結局、公表することに決めたのです。
これらの手紙からは彼女の深さ、人間味、困難に立ち向かう能力が伺えます。
これらの手紙を公表することは、宣教師会の他のメンバーにとって
信仰の危機をどう乗り切るかのお手本になります。
最も困難な挑戦は外部ではなく、私たち一人一人の内面にあるのです」

マザー・テレサ没後10年記念にアメリカで出版されたこの本は論争を呼びました。
クリストファー・ヒッチンズは
「(この本は)宗教は人間が発明したものだという証明だ」とコメントしています。

半世紀あまり、特に彼女がインドで活動を始めてから死ぬまでの人生の大半を、
神を信じることができずにいながら「神」の名はちゃっかり利用し、寄付金を集めまくる。
そのマザー・テレサをカトリック教会はすかさず利用し、教会の広告塔に。
お互いの利害が一致する存在。
彼女がどこまで意識的にやっていたのかはわかりません。

クリストファー・ヒッチンズも
「意図的であったのか、知らずに教会から利用されていたのかはわからないが
 少なくとも、彼女は決して無垢ではなかった。むしろ計算高い人間に思えた」
と言っています。
≪参考≫
「The Missionary Position」クリストファー・ヒッチンズ著(イタリア語)
Repubblica紙「アメリカで一冊の本で語られたマザー・テレサの信仰の危機」
 (2007年8月24日)(イタリア語)
Left Avvenimenti誌「マザー・テレサのビジネス」(イタリア語)
クリストファー・ヒッチンズのドキュメンタリー「HELL'S ANGEL」
 (1994)(英語+イタリア語字幕)
「マザー・テレサのダークサイド:存在しなかった愛」(イタリア語)
引用終わり







[PR]
by monk-1 | 2016-09-07 12:35 | Comments(0)